リ・アース工法とは?

土の特性(透水性、保水性、断熱性、蒸散性、不燃性、リサイクル性等)の優れた面を見直し土の市民権を取り戻そうという発想をベースにおいた工法です。土は、「乾けば土埃になる」「水にとけて再泥土化する」等のデメリットとされる側面を有していますが、特殊な混和剤「FC剤」を少量のセメント及びスラグとともに用いて施工することにより、このデメリットを解消したのがリ・アース工法です。
リ・アース工法の優秀性は、1995年11月に開催された「APEC大阪会議(アジア太平洋協力会議)」の、大阪城周辺迎賓館の周遊道路に採用されたことでも実証済みです。

FC剤とは

リ・アース工法の要となるFC剤とは、カルシウムイオン・カリウムイオン・ハロゲン属類を主成分とした、複数の無機化合物によって生成されたイオンリッチ状水溶性混和剤です。FC剤は土粒子に付着して、セメントと土粒子の固化反応を阻害するフミン酸・リグニン酸などをアルコール類やカルボン酸などの低分子化合物に分解し、セメントと土粒子に含まれるSiO2、Al2O3とカルシウムイオンとの直接反応をしやすくします。その結果セメントの働きは活性化し、エトリンガイドの針状結晶化が進み含水比を低下させるとともに、土粒子のセメンティングが容易になり、十分な強度を持った固体を形成します。

土舗装の特徴(リ・アース工法)

  1. FC剤を用いることにより、少ないセメント量で高い安定性(強度・収縮性・耐久性)が得られる。
  2. セメント量を少なくする(7%)ことにより、自然土に近い状態で安定性に優れた舗装に仕上げることができる。
  3. FC剤は無機化合物を反応させた液体で、自然環境に与える影響は極めて少ない。
  4. 土舗装の表面温度はアスファルト舗装と比べ通気性があるため低温に保つ事ができ、特に夏場の照り返しによる地表面温度の上昇を抑える効果があります。(ヒートアイランド抑制効果)
  5. 足に与える感触がやさしく、快適な歩行が楽しめます。
  6. 透水性がよく、降雨時でも水溜まりやぬかるみができにくく足元も濡れないため歩行性に優れています。また動植物との共生ができる舗装です。
  7. 表面強度を一定に保つことで、ほこりが立ちにくい仕上がり面が出来ます。
  8. 土の自然色をそのまま生かせるため自然な景観を損なうことがありません。
  9. セメントの種類 高炉セメントB

土舗装の用途

自然道、農道、遊歩道、自転車道、駐車場、ジョギングコース、公園、庭園、遊園地、住宅団地敷地内道路、建物周辺、広場、ゴルフ場、法面保護

転圧式

真砂土に、少量のセメント・スラグ及び混和剤(FC剤)に適量の水を加え、混合材をつくり、施工場所に敷設し、転圧、養生することによって土を固化し舗装を行う工法です。

  1. 保水性工法
    透水工法
  2. 防草ナック工法(透水性)
    MS工法 主に川砂を混合して使用

■1年間の瑕疵保証が可能です。(責任施工)
■NETIS KK010057(防草ナック工法)として登録済